Q いびきの原因及び治療法は?
A 一口にいびきといっても原因によって治療法は異なります。まず肥満によるいびき(皮下脂肪、内臓脂肪ともに睡眠中肺や気管を圧迫しいびきの原因となる)は当然のことながらダイエットが必要です。慢性的な鼻詰まりによるいびきは鼻詰まりの原因疾患に対する治療(薬物療法、手術治療、レーザー治療等)を行います。鼻の奥からのどにかけての構造の問題(扁桃肥大、アデノイド肥大等)が原因であれば手術治療が必要です。また顎の骨の形の問題でいびきが起こることもありやはり手術的治療が必要となる場合が多いです。気をつけなければいけないのはいびきと関連して起こる夜間睡眠時無呼吸発作症というものです。これは夜間睡眠時にいびきが強く逆に呼吸が一時的に停止(数十秒程度)することが頻回に起きる状態です。この状態が慢性的に続きますと心臓、肺、脳に不可逆的なダメージが起こり最悪の場合には突然死の原因のになります。無呼吸による低酸素状態が全身の動脈硬化の進展を促進し、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの下地にもなります。また最近昼間の居眠り運転の原因となる事が多い事も知られてきています。したがってこの状態がある時には早急な治療が必要です。いびき及び無呼吸の程度と原因の検査はアプノモニターという携帯型の検査機で自宅で行う事も可能です。なお夜間無呼吸発作症に対しては最近CPAPという機械を使った鼻からの補助呼吸が奏効する場合が多いことがわかってきています。特に肥満に伴う場合には良い適応です。無呼吸発作を抑え夜間の睡眠を深める事によって昼間の精神的、肉体的活動性を高める事により体重減少につながるという良い循環が期待できるからです。なお、酒、たばこ、睡眠薬はいびき及び無呼吸発作の強力な増悪因子となりますので要注意です。夜にぐっすり眠れないからといってお酒や睡眠薬を安易に使うとさらに悪循環に陥る場合があります。 慎OPページへ戻る